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歳神を迎える準備としての大掃除

2019/01/03
山下 弘司
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山下 弘司
福岡県生まれ。現在金沢市在住。2001年、日本の叡智「言霊」を基本として、人をしあわせにする「名前のことだま®(命名言霊学)」を独自に開発。2003年、命名言霊学協会を創設。代表を務める。2016年「神話、ひめ、歳時記など」で日本の知恵を伝えるために名前のことだま®とは別にジパング・コード®を開設。著書『人生が100倍楽しくなる 名前セラピー (マイナビ文庫) 』。

大掃除はしましたか?
歳神を迎える準備としての大掃除
ことだまで見る大掃除
 
年末の風物詩の一つに「大掃除」があります。
この寒い12月に新しい年を迎えるために
大掃除をする家庭が多くあります。
 
大掃除をしなくても年を迎えることができるなどと
言う人もいますが、多くの日本人はやっぱり家を
掃除してすっきりした気持ちで新しい年を迎えたい
と思うようです。
 
どうせ大掃除をするなら、嫌々ではなくて
意味づけしてやってみると意外と楽しく
行えるものです。
 
年の終わりに行う大掃除は、普通行う掃除とは
意味合いが違います。
 
そこには日本人の掃除に対する思いが
込められているのではないかと思います。
 
実は掃除は二つの意味を持ちます。
 
雑用としての掃除
神事(修行)としての掃除
 
多くの人がやっているのは雑用としての
大掃除です。
 
雑用としての掃除は嫌々やる、義務的に行う。
誰か他に人に任せる。そのような形になります。
つまりできればやりたくない、可能なら
他の人にやらせる、またはやらないという
選択肢になります。
 
神事(修行)としての掃除なら、
嫌々やったら、精神的に損です。
やることによって人間的成長が見込まれます。
また自分のための成長なので人にやらせる
わけにはいきません。
 
神社では掃除は神事ですし、
寺社では掃除は修行です。
決していい加減にするものではありません。
喜んでやっているかどうかは人ぞれぞれでしょうが
嫌々やったら修行になりませんね。
 
掃除を神事(修行)として行うのは
日本人の特徴でしょう。
だから、小学生、中学生、高校生と
日本の学校では生徒が授業が終わってから
みんなで掃除をします。
生徒の掃除は諸外国からは不思議に
思われています。
なぜなら、諸外国は掃除をする担当者が
いるからです。
 
なぜ、日本では生徒が掃除をするのか?
それは教育的観点から行われています。
仏教における修行の意味合いがあるのです。
 
トイレ掃除をすると運気があがるとか
ビジネス研修でトイレ掃除などが
組み入れられるのも、日本的と言えば
日本的です。
 
床を磨くことを自分の心を磨くことと
同じように感じることができるのが
日本人なのです。
 
また掃除をやる動機も二つあります。
 
1、快適な居住空間を作るとき
2、お客様が来るとき
 
私たちが掃除をするのは以上の二つの
理由です。
心地よい空間の方が気持ちいいので
定期的に掃除をしてすっきりした環境で
生活を送ります。
 
そしてもう一つがお客様が来るとき。
友達が訪ねてくるだけでも少しは
部屋をきれいに整えようと思います。
ましてや大事なお客様が来るなら、
掃除にも力が入ることでしょう。
 
年末の大掃除を考えると、
快適な居住空間で新しい年を迎えたい
気持ちもありますが、寒いし
面倒、それならもっと温かくなってから
大掃除しようと思っても不思議では
ありません。
 
ただ日本の場合は寒い年末に大掃除を
する習慣です。
これはどうも単に快適な居住空間作りだけでなく
大事なお客様がいらっしゃるので、そのための
大掃除のようです。
そのお客様はどうも年末に来られるようです。
それなら寒いからやらないとかいう理由には
なりませんね。
 
そしてそのお客様は部屋の隅々まで
見られるようです。
普通のお客様の来訪時は、お客様の目の届く
玄関、居間、トイレなどは特に念入りに掃除を
しても、お客様の目の届かない場所はそのままと
いうことは多々あることです。
 
大掃除は部屋の全部を掃除しますから、
そのお客様は全室に目がとどくようです。
 
そのお客様を日本人は「歳神(としがみ)」さま
呼んだのです。
 
歳神さまはその家を一年中守る神様です。
その家に力と恵みをもたらす神様なのです。
 
だから昔の人にとって歳神様は、来てもらわないと
困る神様だったのです。
来ても来なくてもいいどうでもいい神様でなく
絶対来てもらわないといけない神様です。
 
そして歳神様は押し売りではないので、
呼ばれないと来られません。
招かれないと来られないのです。
だから来てほしいと意思表示が必要なのです。
また汚いところにはこれられないのです。
 
だから、大掃除として家を綺麗にして
歳神さまに順調に我が家に
来てもらえるようにしるしが必要になります。
それが門松であり、しめ縄、鏡餅などのお飾りです。
 
人の力だけでなく、神様の力も借りて
一年を無事に過ごしていこうとして日本人の
知恵と素朴な信仰。
あたらしい時代にはこの素直な気持ちも大事に
なります。
 
歳神の重要さを教えるのがお母さんであり、
おばあちゃんであったのです。
女性が子供たちに伝える知恵が大掃除だったのです。
 
惰性的、義務的、形式的に行っていた
大掃除に魂、心を込めて、次世代の人たちに
その知恵を伝えていける女性を増やしたいと
思って、名前のことだま®の活動をしています。
 
大掃除の時期が来ると、いつもこのことを
思い出します。
 
明日は我が家では大掃除です。
掃除をしてお飾りをして来年も無事に
歳神様が来られるように準備をしていきたいと
思っています。

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山下 弘司
福岡県生まれ。現在金沢市在住。2001年、日本の叡智「言霊」を基本として、人をしあわせにする「名前のことだま®(命名言霊学)」を独自に開発。2003年、命名言霊学協会を創設。代表を務める。2016年「神話、ひめ、歳時記など」で日本の知恵を伝えるために名前のことだま®とは別にジパング・コード®を開設。著書『人生が100倍楽しくなる 名前セラピー (マイナビ文庫) 』。

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