「行ってきます。行ってらっしゃい。挨拶に残る祖霊信仰」
まだまだ暑い日が続きますが
いかがお過ごしでしょうか。
今週でお盆の季節も終わりましたね。
新盆、旧盆とありますが8月にお盆をする
地域も多いことでしょう。
お盆と言えば先祖を家に迎えたり
お墓参りに行った人も多いでしょう。
お盆と言えば仏教儀式のように思う人も
多々いるとは思いますが、
もともとは古来日本にあった祖霊信仰と
中国から来た盂蘭盆(うらぼん)が
混ざり合って、仏教儀式になったものです。
根っこは「祖霊信仰」なのです。
祖霊信仰とは先祖が子孫を守り導くので
それに対して感謝の行動を起こすことです。
あの世とこの世が交流する世界が
日本の精神世界です。
あの世とこの世が行き来できるのが
祖霊信仰なのですね。
行ったきりにならない。
また帰ってくることです。
仏教でもキリスト教でも
極楽や天国に行った人がまた
地上に戻ってくることはありません。
そこのところが明確にわかっていないのですね。
日本では先祖があの世から守っていると
今でも思う人がいますが、
本来の仏教やキリスト教では
そんなことはないのですね。
仏教では亡くなった先祖が帰ってくることなど
お釈迦様の教えでは本来はないのです。
先祖が帰ってくるのは祖霊信仰なのです。
迎え火の儀式をする家庭もあるでしょう。
精霊馬(牛)はキュウリやナスで作る
お盆の時に使うアイテムです。
私たちは祖霊信仰など意識していませんが
日常会話の中で、その意識はキチンと
残っているのですね。
それが私たちが普通に使う言葉
「いってきます」
「いってらっしゃい」
「ただいま」
「おかえりなさい」
この言葉は日常生活で普通に使います。
でも、よく考えたらとても不思議な言葉です。
「いってきます」は
行く+帰るの二つのことばが
組み合わさったことばです。
「行ってくる」そして「帰ってくる」
この二つの言葉を合わせると
「行ってきます」になります。
「いってらっしゃい」は
行く+戻ってきての二つの言葉が
組み合わさったことばです。
お店に招き入れるときに
「いらっしゃいませ」
「らっしゃい」
というのと同じなのです。
私たちは家を出るときに不思議な
挨拶をして出て行くのです。
「行くけど帰ってくるね」
「行っても戻ってきてね」
この不思議な言葉、
挨拶をして家を出るのです。
そして帰ってきたら
「ただいま」と言います。
これは「ただいま、帰ってきたよ」
そういう意味です。
この言葉は朝の「行ってきます」に
対しての答えなのですね。
そして「お帰りなさい」
そのように迎えます。
「帰ってきてうれしい」
そういう意味なのです。
これが日本の祖霊信仰から来ている
精神性を吹くんだ挨拶言葉なのですね。
英語にない表現が
「いってきます」「ただいま」だからです。
英語で無理に表現すればできますが、
それは日本語の「いってきます」でも
「ただいま」でもないのです。
「いってきます」の挨拶が持っている
日本の精神性
①約束を守ること
②行き来すること(一方通行でないこと)
21世紀に入りインターネットが広がることで
双方向性の考え方が出てきましたが
日本では古来より双方向性だったのです。
先祖はあの世に行ったら
この世に帰ってくる
あの世とこの世がつながっている
このことを日々の生活で送っています。
余りに当たり前すぎで
その素晴らしさがわからなくなっているのは
もったいないですね。
日本の生活に根付いた日本文化
お盆などの行事、挨拶などの言葉から
気づいて頂くのが
「名前のことだま®」です。
(つづく)
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