2024年3月28日
神奈川県のことだま師 稲葉優子です。
お月さまがキレイな季節ですね。
今年は9/21が中秋の名月であり、十五夜。
そして今年は8年ぶりの満月でした。
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中秋の名月とは、
月の進行の暦、旧暦8月15日の夜の月をいいます。
中秋の名月を鑑賞する風習は、平安時代に中国から伝わり貴族の行事として行われていました。
江戸時代になってから庶民の間でも広く行われるようになりました。
この名月鑑賞は農耕行事と結びついて、米から作った団子や里芋や栗、豆などを供えて
収穫を祈り感謝しました。
古くから神様の依り代(よりしろ)や魔除けと考えられていたススキを
稲穂に見立てて飾り、災いなどからの収穫の守りと来年の豊作を祈ります。
「十五夜」だけでなく、十五夜の次に美しい「十三夜」の月見もあります。
十五夜は中国から伝わって来たものですが、
十三夜は日本オリジナルのもの。
十五夜では稲の収穫前の地域も多いので、月の神様に収穫の無事を祈り
十三夜には多くの地域で収穫を終えることから、月の神様に収穫の感謝をする。
二つの月見で、月の神様に「祈り」と「感謝」なのですね。
どちらか一方のみのお月見を「片見月」というそうです。
今年、2021年の十三夜は10月18日になります。
春は桜を愛で、春の訪れの喜びと共に秋の豊作を願い、
秋は月に収穫出来たことへの感謝と、来年の豊作を祈る。
一年を通じての季節の行事は、
人の暮らしは自然界との「むすび」で成り立っていることを忘れないための
ご神事であり
先人が教えてくださった、大きな意味でのルーティンなのかな?と思いました。