こんにちは。
四国・愛媛県のことだま講師・日野愛子です。
ことだまのお話をさせていただくようになって、
講演という形も、一度に沢山の方に、お話ができて有り難いのですが、
やはり、個人セッションをさせていただけることが、
私にとっていちばん大きな喜びです。
というのも、どういうわけか、
私の個人セッションは、
時間をオーバーしてしまうこと、
クライアント様が涙されてしまうこと、
がとても多いのです。
印象的だったエピソードを、ひとつご紹介します。
それは、「陽子さん」というお名前について。
「よ」の音については、昨日の担当の生田さんもご紹介くださっていましたので、
詳細については割愛させていただきますが、
「よ」の音には、他にも、「夜」という意味合いもあります。
夜というと、皆さんは何を連想されますか?
暗い、宵闇、1日の終わり、明日への準備…
さて、一方、陽子さんは、というと。
ご両親から、
「太陽のように明るい子に、伸びやかな子に…」
という願いを込めて名付けをされていました。
漢字から連想されるイメージは、陽ですから、
やはり、どうしてもそのようになりますね。
しかし、陽子さんは、この名前を、
あまり気に入ってはいませんでした。
「よ、という音は、夜、でもあり、
どちらかといえば、快活で陽気な音ではなく、
ひっそりと控えめなところがあります。
陽子さんはもしかしたら、知らぬ間に、
周りの人から、陽であることを期待されていると感じ、
そういう自分に向けて努力されてきたのかもしれないですね。」
こんなお話をさせていただくと、
堰を切ったように、彼女のこれまでの人生の中で起きた、
様々な出来事や葛藤を、話し始めてくれました。
その、大切なお話の1つ1つを、共に味わいながら、
そのどれもが必要な経験だったことを確認し、
今改めて別の形で、自分の名前を受け取ったことで、
これからの人生もまた、大切に生きていこうと、
お約束できた時間でした。
とても心に残る時間でした。
全国の陽子さん。
必ずしも、いつも、太陽のように光輝いていなくたって、いいんですよ。
あなたには、あなたのままの素敵さがある。
そんなことに触れられるキッカケの1つが、
この名前のことだまには、あるような気がしています。
日野愛子 https://aikotoba.amebaownd.com/