風薫る心地よい季節に、年号が令和へと移り変わりました。
天皇陛下のご即位という、わが国にとっても最重要な行事でしたが、滞りなく執り行なわれ、祝福している私たちが逆に祝福されているような、誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
なんとすばらしい両陛下でしょう。もちろんこれまでの上皇、上皇后さまも、また昭和天皇もご立派で懐かしいですが、これからの時代に今以上に世界を舞台にされるだろう風格も備えられ皇室が、この国がさらに開かれてゆく期待に溢れてきますね。
何といっても長きにわたってたゆまず、変わらず、伝えるべきものを伝え、守るべきものの本質を現し続ける役割を担い続けて来られた、歴史ある天皇家のあり方そのものがあっての今だということの証に他なりません。
いよいよ、令和の時代です。
新しい時代に向けてのことだま師としての抱負が今月のお題です。
私にもこの機会に輝かしい未来にあやかりたいものです。
しかし、、、
連休初日に孫たちと動物園で盛り上がったのですが、その後不覚にも引き始めていた風邪が暴走し、咳と高熱で頭がぼーっとしたまま連休を過ごしたため、やっと調整しながらこのブログに向かっています。
それにしても、私にとっては令和のことだま解釈そのままの幕開けになりました。
「れ」は、ラ行の変革です。
平成に処理し切れていないものもまだあって、そういうものが加速して、回転して、かき混ぜて、はじき飛ばして、そういう激しい清算が社会にも、私個人にもまだまだあるだろうと思います。保留したままの断捨離も山ほどあるしな。。
「い」は、命。
大げさに聞こえるかもしれませんが、どのように命を生かしてゆくか、について考える事も多くなりました。これまで以上に深くていねいに、ご縁のある方々とことだまを語り合えるように精進したいと思っています。
そして「わ」は調和の和、平和の和。
私たちが求めてやまない「和」の時代へ。これはすべての願いですね。
私の個人的な抱負は、ことだまを手掛かりにこれからも言葉の探求です。
即位の祝歌を万葉集に探してみましたが、私は徳仁(なるひと)天皇にちなみこの歌が良いと思いましたので、紹介させてください。
古今和歌集の仮名序と呼ばれる有名な歌です。(特に大阪はご縁が深い)
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり
今や 春べと 咲くやこの花
(訳)難波の浜に咲いた梅の花、冬ごもりしていたけれど
「今は春だ」とばかりに咲いている 梅の花であるよ
漢字をわが国に伝えたといわれる百済の渡来人王仁(わに)博士が3年も空位になっている皇太子に即位されるよう、その時期がきていますよ、と後の仁徳天皇に促された、という歌です。
弥栄