2024年3月18日
こんにちは
大阪の名前のことだま®/ことだま師、丸田みどりです
夏至を過ぎ、これからが夏本番ですね。
昭和30年代までは夏至から半夏生の時期が
田植えの最盛期でした。
そして田植えには神事がつきもの(地方により異なります)でした。
かつて一度だけその神事に参加させていただいたことがあります。
三重県名張市のその地方では「さぶらき」神事と呼ばれていました。
(この投稿の最後に流れをすべて記録した動画があります)
蕗の葉っぱに煎り豆を混ぜたご飯、その上にきな粉を載せて包む
田んぼの端っこにそれを供えてみんなで手を合わせ
その年の豊作を祈ってから田植えが始まります。
きな粉をまぶすのは「たわわに実る稲穂」の意味だそうです。
「さぶらき」と呼ばれる神事(地方により「さなぶり」など)
すべて「さ」で始まるのも興味深いですね。
春は「さ」の神様が「さか」を下り「さと」に降りてこられる。
「さくら」はその証、人々は「さけ」と「さかな」を供えて
お花見という神事を執り行う。
「さ」の神様は里に降りて「た」の神様となる。
農耕文化と繋がる神様のこと。
人々の暮らしと神事が密接に結びついていたことを示します。
いまはあまり行われなくなったこの神事。
祭り同様、継承していきたい文化ですね。
その時の動画を作成したものがこちらです。
ご飯を包むところから田植えまでのダイジェスト動画
珍しいものですし、1分半の短い動画ですので、ぜひご覧ください。