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命名言霊学協会

ことだまで見る個性③ 裏地に凝る

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個性とは服や持っているもので表すので無く
仕事や人間性で表すものと なんちゃって制服 で書きました。

もちろんその通りですが、また違った視点で考えてみます。
同じ制服を着ても個性を発揮する方法があります。

それが裏地に凝るということです。

今回、制服について個性について書いているうちに
日本の歴史のことを思い出しました。

みなさんも中、高校の日本史の時間で
江戸時代に奢侈(しゃし)禁止令が発せられたことを学ばれたと思います。

奢侈(しゃし)禁止令は江戸時代には幕府によって出された、
贅沢をしてはいけないというお触れのことです。

表面の着物の素材やデザイン、配色に華美なものを禁止するお触れです。
見た目の贅沢を禁じられたわけです。

現代に置き換えれば、服で個性を出すことを禁じられたようなものです。

江戸の庶民はそのお触れを受けてどうしたでしょうか?
贅沢を禁じられて、黙ってそれに素直に従う江戸の庶民でははありませんでした。

『てやんでいっ、着物までお上に規制されてたまるか』

そこで江戸の庶民が考えた事は裏地に凝るという発想でした。
見えないオシャレで個性を表そうとしたのです。

「裏地に凝る」という言葉は
一見そうとわからないが、本物のお洒落である、意味です。

他人から見える表側に派手な飾りをつけたり
いかにも高そうな生地を使ったりするのではなく、
自分にしかわからない、あるいは、
たまにチラっとしか見えない、裏側の生地に
質のよいものを使ったり、美しい配色、柄などを
あしらったりすることが、「これみよがし」ではない、
本当のお洒落がわかっている粋な人のお洒落で
ある、ということです。

この考え方を江戸の人は「粋(いき)」と呼びました。

「粋」な生き方も個性になります。

私も中学生の時に学生服の裏地に凝ったことがあります。
学生服は表面は黒一色のものです。
でも学生服の裏地に個性を見いだそうとしたのです。

学生服の裏地の模様にこだわったのです。

私の学生服の裏地は「竜虎」でした。
知らないうちに江戸の「粋」を実践していたんだなあと
不思議な感覚です。

私が着ていた学生服はこれとは少し違いますが
同じような竜虎の絵柄です。

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