ゲド戦記を見ました。
有名な作品、有名なことは賛否両論がありますね。
この作品も長男の吾郎氏が作ったスタジオジブリ作品の
こともあり、宮崎駿監督とはまた違った形の作品に
なっているなどのご意見や感想もあります。
確かにこの作品のキーワードがわからないと
またポイントを絞って見ないと何となく中途半端な
作品のように思える人もいるだろうと見ながら思っていました。
この作品のキーワードは「名前」です。
それが気になってこの映画を見てみました。
「名前」をキーワードにして見るとまた面白い作品です。
人は誰でも二つの名前を持っている。
「普通に呼ばれる名前」と「まことの名前」の二つがある
世界のお話です。
「まことの名前」は信頼する人にしか教えない。
「まことの名前」を伝えることでひとつになれる。
千と千尋の神隠しでもそうですが、「千尋」という本当の
名前を隠されて「千」の名前の人生を送る。
私たち親がつけてくれた名前、みんなはそれで生きているわけですね。
言霊でいう「まことの名前」とは今まで呼ばれていた名前が
隠された名前の働きを知ることで「まことの名前」に変わっていくと
考えています。
宮崎駿監督はゲド戦記を読んでこれを最初にアニメ化したかったようですが、
原作者の許可が下りずに「風の谷のナウシカ」と作るように
なったいきさつがあります。アニメで実績を積むことで「ゲド戦記」の
アニメ化の許可を得て今回の作品になりました。
それを思うと宮崎駿監督は初期の頃から「名前」の働きに強い興味を
持っていたのだろうと思います。それが「千と千尋の神隠し」にも
つながっていったように思います。
あなたに教えよう。私のまことの名前は・・ひろし・・
意味は○○○○○○・・・
名前のことだま的に見ればそんな感じでしょうか?
それを思えばことだま師はすべての人のまことの名前を知っている
と言ってもいいでしょう。
今回の映画は自然の情景がとても綺麗でした。
まるでその場にいるような感じになりました。
自然の中にぽつんとある家、畑仕事、朝日や
舞い上がる風、そんな情景がとても心地よかったです。