昨日、一昨日と名前に秘められた親の思いとして
儒教的価値観と日本的価値観を子どもの名前につけることを
書いてみました。
儒教、日本的価値観の他に欧米的な価値観を
子どもの名前につける場合もあります。
その代表例が「愛」です。
日本語として「愛する」という言葉はありますが、
日常会話で使うことはあまりありません。
彼女のことを愛しているという表現は
その言葉を言う人がいるとしても
しっくりこない表現になってしまいます。
最近、評判の「永遠のゼロ」の中に次の会話があります。
お祖父さんはお祖母さんを愛していたのでしょうか?
その当時(戦中)には「愛する」という言葉はなかった。
でもそんな気持ちだったと思う。
私も妻の事を愛するなどという表現はしません。
妻を大事にする。大切にするなどの言葉になってしまいます。
愛といえばキリスト教のイメージがあります。
欧米的な価値観と言えば「愛」になります。
それを子どもの名前につけたのが女性に人気のある
「愛」になります。
「愛」という名前は昭和58年(1983年)~平成元年(1990年)まで
8年連続、女の子の名前ランキングで1位でした。
儒教的価値観、日本的価値観
そして欧米的な価値観を名前につけてきたことが分かります。
「愛」という漢字を子どもの名前にたくさんつけると
今度は「亜衣」「藍」という漢字に変えますが、気持ち的は
「愛」と同じなのです。
もう一つ欧米的価値観で付けられる名前が
「真理」になります。
宇宙の真理、人生の真理などで使う真理のことです。
「真理」は漢字のバリエーションが豊富になります。
「麻里」「万里」「茉莉」「真梨」などです。
子どもの名前の付け方を見ていくと儒教的価値観、日本的価値観
欧米的価値観を子どもにつけることがわかります。
明日はそれ以外の命名法について書いてみます。