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命名言霊学協会

奇祭 田県(たがた)神社豊年祭

奇祭 田県神社 豊年祭

愛知県小牧市にある田県(たがた)神社の豊年祭りに
出かけたことがあります。
男性の性器にかたどったご神体を氏子が神輿に担いで練り歩く神事です。

男性のシンボルをご神体として行う奇祭と知られています。
ネットでお祭りの様子や写真などが掲載されていますので
ご存じの方もいらっしゃるかも知れません。

私もこの祭りは名前だけは知っていましたが、
ご縁がなく参加することもありませんでした。
近くに大県(おおあがた)神社があり、
私は姫神を祭るこちらの神社の方に比重をおいていて
田県神社はあまり力をいれていませんでした。
折角なので田県神社の豊年祭を実際に
この目で体験してみようと出かけてきました。

人の多いことに驚きました。
神社によると19万5千人の人が来たそうです。
ちなみに小牧市の人口は14万7千人です。
人口以上の人たちがこの祭りに参加するということです。
またこの祭りの特徴は外国人の見物客が多いことです。

名鉄の田県神社前で降りるのですが、外人の比率の多いことに
驚かされます。日頃はほとんど外人など見ることのない街で
こんなに外人の姿を見るのも不思議な感覚だろうと思います。

田県神社の奇祭が外国に広く知られるようになったのは
近くに小牧空港があり、そこに駐留していた米軍兵が田県神社の
豊年祭を仲間に伝えたのが始まりとのことです。

口づてで伝わった内容がネットの発達により、さらに広がり
外国の放送局が取材をしたりして多くの外国人たちが参加する
ようになったようです。

私たち日本人から見ても、ちょっとと思う祭りですが、
キリスト教文化圏で性に厳しいモラルのある欧米人から見たら
この豊年祭は衝撃的なものに映るかもしれません。
だからこそ外国人に人気があるのでしょう。

私たちも欧米文化に影響を受けているので同じように
感じてしまいますが、古代の日本人は現代人のような感覚では
なかったと思います。

田県神社の豊年祭に祭るご神体、男性の性器をかたどったものを
「大男茎形(おおおわせがた)」と呼びますが、すでに平安時代には
作られていたようです。1200年以上の歴史を持つ伝統行事です。

私たちが今思うような感覚で豊年祭を見ていたわけでなく、
この祭りの趣旨である子孫繁栄と五穀豊穣だったと思います。

子孫繁栄には男性と女性の営みが当たり前であって
男女の営みを大事にしていたことが、田県神社の祭りに
現れていることと思います。

でも、確かに巫女さんが男性のシンボルを抱えて神輿の行列を
歩くのは気恥ずかし感じもしますが、実際に祭りに参加してみると
子孫繁栄を願って、巫女さんの持つ男性シンボルに手を伸ばす
人たちの波にはほほえましい感じでもあります。

巫女さんも笑顔で歩く姿に一抹のいやらしさも感じません。
不思議なお祭りが田県神社の豊年祭です。

興味のある方は一度、この祭りに参加されることをオススメします。
毎年3月15日、午後2時~ 行われています。

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