日本の始まりは縄文時代です。
歴史が文献として刻まれる遙か古代から
日本は歴史を刻み込んできました。
遙か古代の縄文を見てきた詩人に宗左近がいます。
詩の心がなければ縄文の精神を見ることができないと
言っています。文字として残っていなければその時代を
見通す感性を詩の心と表現しているのでしょう。
縄文時代の精神は地鎮祭に残っているとお話しされています。
縄文の痕跡は世界のどこにもない地鎮祭。
あれは縄文から来たものに違いないでしょうね。
この土地を使わせてください。ご迷惑でしょうが
お許し下さい。と神様に祈るわけです。
石に対する信仰もそうです。山や火山のもとである石が
罪や汚れを取ってくれる。大地や石という無機物、
しかし命ある無機物に対して鎮めて祈る。
無機物もなお命を持っているという思想は日本だけでしょう。
地鎮祭は正式には「とこしずめのまつり」と言います。
土地は人間のものではなく、神様のものであるという
謙虚な姿勢を持っていたわけです。
21世紀は縄文の精神がよみがえってくる時代だと
思っています。
名前のことだまを日本の文化も伝えていきたいと思っています。