ジパング・コード®を学ぶ人、実践する人を育成し、世界に向けて「和の精神」を広げる
命名言霊学協会

日本語でひもとく「愛」その2~愛でると愛しい~

「愛するってどういう意味」
日本語でひもとく「愛」その2
愛でると愛しい
 
「自分を愛する」
このことがもう一歩すっきりと
心の中に入ってこない理由は
「愛」という言葉がキリスト教の「愛」を
指していたからです。
明治以降、キリスト教が解禁されて
使われ出した言葉なのでまだ
150年の歴史しかありません。
日本人の精神に根付いてないからです。
 
古代の日本人は「愛」の感情をどのような
言葉で表していたでしょうか?
 
それが「めでる」でした。
「めでる」とは「愛でる」とも書きます。
 
「愛(あい)」という表現を使わずに
「愛(めでる)」と言っていたのです。
 
今では「花を愛でる」「月を愛でる」
などの表現として使いますが、
これが「愛」の表現なのです。
 
「めでる」は大事にする、かわいがるなどの
意味ですが、もっと深掘りしてみます。
 
それが「めでる」の「め」のことだまです。
 
「め」のことだまは「目」の意味を
持ちます。
 
日本人の愛するは、「目」の働きの
「見る」ことから始まったのです。
 
私たちは興味のあるもの、好きなものは
よく「見ます」
 
人を好きになったらその人の言動が
気になります。そして良く見ます。
彼のこと、彼女のことを良く見るように
なったら「愛の始まりなのです」
 
見ないのは興味がない、愛がないのです。
 
見ることが愛の始まりです。
そうすると、今度はその人のことを
知りたくなります。
どこで生まれて、何が好きなのか?
誕生日はいつ、趣味は何、そんなふうに
いろんなこと知りたくなります。
 
その知りたい気持ちが高まってくると
愛おしくなります。
 
自分と重ねたり、一つになりたい
気持ちになってくるのです。
 
めでる → しる → いとおしい
 
この三段階のプロセスを通して
「愛」は満たされていくのです。
 
いとおしい段階になると、相手の
欠点も受け入れることができるように
なります。
お母さんは赤ちゃんの一挙手一投足を
ずーっと見ています。
だから愛おしくなるのです。
決して完璧だから愛するわけでは
ないのですね。
 
やまとことばが教える「めでる」
なんと素敵な言葉でしょう。
 
自分を愛するとは
「自分を愛でる」こと。
よく自分を見ることなのです。
自分をよく知る。
そして自分がいとおしくなること
それが「自分を愛する」ことなのです。
 
自分はどこで生まれたか?
自分は何が得意で何が不得手なのか?
何が好きで、何が嫌いなのか?
自分の両親はどんな人なのか?
自分が家系はどんな流れなのか?
自分が育った場所はどんな歴史が
あり、特徴があるのか?
自分が生まれた時代はどんな時代なのか?
 
それらはすべて「自分を愛すること」
なのです。
 
占いや自己分析が好きな人がいます。
これは言葉を替えれば
「自分に興味を持つ」行動です。
つまり「自分を愛している」行動なのです。
 
占いが好きは「自分を愛している」
ことにつながるのですね。
私たちは無意識に自分を愛する行動
自分を愛でる行動をしているのです。
 
愛でるが愛おしいになると
自分の欠点も受け入れることが
できます。
 
やまとことばがわかると
わかったようで、わからなかった
「自分を愛する」ということが
心の奥にストンと落ちるのですね。
 
「日本を愛する」も「人類を愛する」も
すべて見ることから始まるのです。
知ることから始めるのです。
 
明日はジパング・コード®で考える
「愛」について書いてみます。

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