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命名言霊学協会

伊勢神宮と200年計画~「き」のことだまが教えること~

皆さん、初詣はどちらに行かれましたか?
今のような初詣は実は新しい習慣です。
江戸時代は大晦日は家に籠もって歳神の到来を
待ちましたし、元旦は近く氏神さま、
産土神社に参拝していました。
あとは恵方参りでその年の良い方向にある
寺社にお参りにいくのが庶民の生活でした。

明治になって鉄道が発達することで
遠方の人気のある神社に参拝に
いくことができるようになりました。
それが現在の初詣の始まりです。
鉄道が初詣の発展に
大きく影響したのですね。
 
成田新勝寺の参拝目的で
京成電鉄が設立されました。
川崎大師の参拝目的で京浜急行です。
豊川稲荷で名鉄豊川線、
伊勢神宮参拝でJR参宮線など、
結構神社仏閣参拝のために作られた
鉄道が多く存在しています。
 
歴史を学ぶことは面白いです。
習慣、伝統は新しく作ることもできるわけです。

初詣に伊勢神宮に参拝に行かれた方も
いらっしゃると思います。
 
伊勢神宮のエピソードに
伊勢神宮200年計画があります。
 
伊勢神宮は20年に一度、
遷宮を行います。
内宮、外宮の社殿、
鳥居などを全て作り替えます。
この遷宮には一万本以上の
檜(ヒノキ)を使用します。

伊勢神宮にある鎮守の森の檜(ヒノキ)は
鎌倉時代(1185年~1333年)までに
ほとんど使い切ってしまいました。
 
室町時代以降は伊㔟の山以外から
檜(ヒノキ)を調達するようになりました。
江戸時代以降は木曽檜を使っています。
 
そのことについて反省をして
大正12年(1923年)に
伊㔟の山から採れた檜(ヒノキ)で
遷宮をする神宮森林経営計画が
たてられました。

200年後の2123年の式年遷宮で
伊勢の鎮守の森より採れた
檜で遷宮をするという壮大な計画です。
 
檜は自然林では成長に500年かかりますが、
人が手をかけることで200年で
立派な檜(ヒノキ)に成長します。
そこで200年計画になりました。
大正時代の人たちが200年先のことに向けて
準備した壮大な気持ちがすごいです。

先回の2013年の式年遷宮でもは伊㔟の檜の山での
間伐材を全体の4分の1ほど使うことができました。
鎌倉時代に伊勢の山の檜が採れなくなって以来
700年ぶりに伊勢の山から採れた檜で
伊勢神宮が作り直されたのです。
何とすごいことでしょうか!

伊勢神宮に行った折りは
伊勢神宮のある山を見ながら
進行中の200年計画の檜の森が
あることを思い出して
頂ければ嬉しく思います。
 
ことだまで「き」は「木」を表します。
木の種類もたくさんありますが、その中で
檜(ヒノキ)」を表します。
檜(ヒノキ)」は神社仏閣を作るときに
使われ、檜風呂など高級さを表しています。
 
檜(ヒノキ)は痩せた地で育つことから
厳しい環境の中で大きくなる働きを
もっているのです。
 
「き」のことだまを持つ人は
厳しい環境を経て大木になる
それも時間をかけてゆっくりと
大木になる。
大木になると人が集まる。
人が集まるようになることで
自分が成長したことがわかるのです。
 
あなたのまわりに「き」の名前が
もしいましたら、長い目で
その人が大木になれるように
見ていただければと思います。

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