ジパング・コード®を学ぶ人、実践する人を育成し、世界に向けて「和の精神」を広げる
命名言霊学協会

ひめ結び⑩

日本神話のひめ神と女性の魅力

「ひめレッスン」(大人の女性プロジェクト)

魅力的な大人の女性、ひめを

育成を目的とするプロジェクトです。

日本神話のひめ神をロールモデルにしています。

 

第六のひめ(くしなだひめ)

お願いするひめ神

 

甘える、お願いする、相手の力を引き出す

ひめレッスンに登場するひめ神は

12柱のひめ神です。

 

第六のひめ神はスサノヲの奥さんです。

くしなだひめ

スサノヲと共に八岐大蛇(やまたのおろち)を

退治するひめ神です。

本人の弱さが相手の中の力を引き出す

不思議なひめ神です。

スサノヲがくしなだひめと出会ったときは

八岐大蛇に食べられることに嘆いて

泣いてばかりいる娘でした。

その困っているくしなだひめを見た

スサノヲは「どうにかしたい」と思います。

このどうにかしたいと思わせるのが

くしなだひめの魅力だったのですね。

 

女性の魅力の一つは

男性にどうにかさせたいと思わせることです。

スサノヲは乱暴でその力を持て余していました。

父イザナギを困らせ、姉あまてらすを困らせて

いました。

そのスサノヲがくしなだひめと出会うことで

自分の力で人を傷つける暴力では無く

悪(八岐大蛇)を退治する力に変わったのです。

スサノヲの持っている力を人の役に立つ力に

変えた、これがくしなだひめの魅力なのです。

その時に使った力が「弱さ」でした。

 

めそめそ泣くしかなかったくしなだひめを

見て、スサノヲの心は変わった。

まさしく不思議な力です。

相手の持っている力を正しい方向に変える

ことができる不思議な力が女性の魅力なのです。

くしなだひめは神話の漢字表記は二つ

あります。

 

古事記=櫛名田比売

日本書紀=奇稲田姫

 

「くし」は古事記では「櫛」

日本書紀では「奇」

 

「櫛」は女性の暗示

「奇」は不思議な力

 

くしなだひめはまさしく不思議な力

面白いことにスサノヲが八岐大蛇を

退治に行くときに「くしなだひめ」を

櫛に変えて自分の髪に挿していきます。

スサノヲが櫛を挿したとは

くしなだひめの奇しき力を身につけたという

意味です。

 

スサノヲはくしなだひめと出会うことで

持っている力が本来の働きができるように

なったのです。

八岐大蛇を退治したのは

スサノヲの力では無く

スサノヲとくしなだひめの共同作業だった

のです。

 

くしなだひめと出会えなければ

スサノヲは単なる暴力的な男神で終わった

可能性もあります。

そしてくしなだひめはスサノヲと

出会わなければ単なる弱い女性で

終わったわけです。

スサノヲとくしながひめはお互いが

出会うことで互いが持っている力が

発揮されたということです。

スサノヲの強さは人を助ける力に

くしなだひめの弱さは人の力を

 

「弱さ」が魅力

 

あまり考えたことがないと思います。

 

「弱さ」は

 

①守ってあげよう、

②どうにかしてあげよう

 

その思いを引き出してくれるのです。

人は自分の中の弱さを認めたくないものです。

でも神話ではその弱さは相手の力を

引き出す働きがあると考えられたのです。

男性はお願いされるとうれしいという

感情を持ちます。

頼りにされると力が出てきます。

もし、くしなだひめが力があって

自分で問題を解決することができたら

スサノヲの出番はないということです。

 

日本神話は今から1300年前に記述

されている内容ですが、現在でも応用できる

知恵が満載です。

時代や環境で変わらない人間心理を

教えている知恵の書なのですね。

 

くしなだひめは弱さ故にできないことがある。

それは相手にお願いする

お願いすること、これも女性が持っている魅力です。

くしなだひめはそのことを教えているのです。

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