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命名言霊学協会

神様の名前⑥ 「ツキヨミ」②(月読命)

「ツキヨミ」②(月読命)

日本神話で三貴子の一人(一柱)の

「ツキヨミ」(月読命)は

月の神様として捉えられています。

月を司ることで、天体の動きから地上の

動きを読み解く神様です。

占星術、天文学に関連する神様という

視点で参考になるのが

「ツクヨミ、秘された神」(戸矢学」

興味のある方は一読してみると

いいでしょう。

 

戸矢学さんは神道家であり、研究者でも

あるのでとても参考になります。

私も結構参考にしています。

「ツキヨミ」は占星術、天文学の

神様でもあるとは思いますが、

さらに視点を変えてみます。

月には二つの意味があります。

 

①次の意味

②気を集める意味

 

「月(つき)」の語源を調べてみると

「次」から来ている説があります。

太陽の次という意味です。

 

ことだまから見ると

「集める気」

「つ」は集める意味、

「き」は気(元気)の意味

古代では「月」のことを「ツク」と

読んでいたようですが、

この場合は「つく」(付く)で

力をついたつもの、それが月だったのです。

気を集めたもの、それが「月」です。

「月」は怪しい魅力がありますし、

「月の光」を浴びていると内に秘めた

力が引き出されそうです。

 

西洋では「月の光」はネガティブに

捉えることもあります。

「狂気」はルナティックです。

「ルナ」はラテン語で月のことです。

月の光が最大になる満月になると

狼男になるとか魔女が開く

黒ミサは満月の夜という相場が

決まっています。

 

日本は月見(満月)を見る習慣が

あるので、月はポジティブに捉えていたのでしょう。

月の周期と女性の生理周期がほぼ同じで

あることから月の影響を最大限に女性が

受けるとも考えられていました。

科学的には月の影響があったとしても

それは微力だろうとも言われていますが、

現実生活の中では結構、影響を受けると

思う人も多いのです。

 

スピリチュアルでは月の影響の

多大さを伝えています。

日本神話で「ツキヨミ(月読命)」を

男性として見たのはどういう理由があるのでしょうか?

それは月は女性を表しているからです。

その女性を見るのが男性であったと思うのです。

月の神が男性ではなく

月の神は女性、その働きを読むのが

男性。だから月読

女性の働きを読めるのが「ツキヨミ」

なのです。

日本神話には縄文時代の記憶が

ちりばめられています。

どんな記憶でしょうか?

それは月を見ていたのは男性であったという

ことです。

月は暦の役割を持っていました。

今でも1月、2月と呼ぶのはその名残です。

月の暦はとても大事な役割がありました。

それは恋人との出会いが満月だったからです。

縄文時代は30人あまりの小さな

集落が全国に散らばっていました。

小さな集落の中で結婚が続くと

血が濃くなる危険性がありました。

それを本能的に感じた縄文人は

相手になる女性を他の集落に

探しに行ったのです。

それが満月を含む三日間という

期間だったのです。

十三夜からその集落に入ることが

できました。

その日が十三夜であることを

知らないと恋人のいる集落に入れないのです。

月の満ち欠けを見ながら、

集落に入る時期を計っていたのです。

月の動きが出会いに直結していたので

死活問題だったのです。

 

月を読めない人は恋人とも会えませんし、

一緒になれません。

月を読めることは男性にとっては

とても重要なことだったのです。

神話の「ツキヨミ」は

男性は月の動きが読める人になることの

重要性を教えています。

それは天体の月だけでなく

月を表す女性の心身の働きを読める

男性になることだったのです。

神話を生活の中に活かすとは

そういう意味なのです。

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