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命名言霊学協会

神様の名前⑩ 「あめのうずめ」(天宇受賣命)

「あめのうずめ」(天宇受賣命)
踊りと舞
今回は天岩戸で重要な役割をした
「あめのうずめ」です。
「あめのうずめ」の踊りが
「あまてらす」を岩戸から引っ張り出し
暗闇になっていた天地に光を
取り戻しました。
その出来事を通して踊りのひめ神として
多くの人から信仰を集めています。
特に踊り子、ダンサーなど踊りに
関係する人から熱狂的なファンも
います。
踊りが芸能に通じるとの意味も
あり芸能のひめ神としての立場もあります。
神名の「あまのうずめ」を
神名法則で紐解くと以下です。
あめ=出身地
うず=役割
め=性別
あめ=出身地が高天原
うず=渦を起こす役割
め=女性
「あめのうずめ」は
高天原の出身で
渦巻きをおこす役割をもったひめ神と
なります。
「うず」の意味も諸説あります。
「うず」は「髻華(うず)」のこと。
※「髻華(うず)」髪に挿す草花のこと。
髪飾りのこと。
神霊を下ろす依り代の髪飾りを
つけた巫女ということでしょう。
神がかりの状態になり
トランス状態になり、周りに
大きな渦を作り、「あまてらす」を
岩戸から引っ張り出し、暗闇に
光を取り戻したわけです。
ここで「踊り」と「舞」に
ついて書いてみます。
「踊りと舞」の違いは何でしょうか?
それは対象の違いです。
「舞」は対象が神様
「踊り」は対象が男性です
対象が神様か男性かの違いなのです。
「あめのうずめ」は誰に向けて
踊っていたかなのです。
江戸時代までは「舞」と「踊り」は
きちんと区別されていました。
明治になって「Dance」の英語を
「舞踏」と翻訳することで
ごちゃになってしまいました。
「舞」は「回る」から来ています。
円運動、回りながら神様が降りてくる
自分になることです。
神様と自分の関係が「舞」です。
神様が降りるときの依り代が
鈴であったり扇であったりするのです。
「舞い上がる」と表現するように
神様へ向かっての動きが「舞」です。
それは静かな動きの中で生まれてきます。
それとは別に「踊り」は男性に
対してです。
「踊り」は「男取り」から来ています。
これは「娶る(めとる)」の対比語です
「娶る」は「女取り」のことです。
「あめのうずめ」の踊りはその字のごとく
男取り」です。
対象が男性の神々だからです。
「舞」が静かな動きなら
「踊り」は激しい動きです。
フラダンス、ベリーダンスなどは
下半身を強調して踊ります。
これは対象が男性であることの
印といっていいでしょう。
「あめのうずめ」のストリップまがいの
踊りはまさしく
男性に向けての踊りであったことが
わかります。
「あめのうずめ」は岩戸の前で
踊っていますが、岩戸に向けての
踊りでなく、男の神々に向けての
踊りであることがわかります。
「あめのうずめ」の踊りを見て
神々が笑ったからです。
「うずめ」は「うず」をつくるひめ神
そのためには「う」と「す」の
ことだまの「うなづく」こと
「素直さ」が重要です。
「素直さ」が大きな渦を作ったのです。
恥ずかしいとかいう自分の思いがあれば
男の神々の前で裸になって踊ることはできません。
自分を「す」にするひめ神がいたから
天岩戸が開いたのです。
踊るひめ神と笑う男神の共同作業に
よって「天岩戸」が開いた。
闇を開くのは男女の結びであることを
暗示しているのが天岩戸の話なのです。

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