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命名言霊学協会

神様の名前⑮ 「弱さ」で相手の力を引き出すひめ神「くしなだひめ」②(櫛名田比売)

「くしなだひめ」②(櫛名田比売)

「弱さ」で相手の力を引き出すひめ神

「くしなだひめ」の続きです。

 

暴れん坊だった「スサノヲ」は「くしなだひめ」と

出会うことで、大きく変化します。

八岐大蛇を退治し、妻「くしなだひめ」のために

家を作り、和歌を詠めるほど素晴らしい男神になります。

これもひとえに「くしなだひめ」との出会いがあったからです。

「くしなだひめ」の特徴は相手の持つ才能、素質を

引き出すことです。

 

相手を引き出すことを「自分の弱さ」を武器にしたのです。

「自分の弱さ」は一見短所に見えますが、視点を変えれば

相手を何とかしてあげたい気持ちを発揮させることができるのです。

何でもできることは素晴らしいことですが、

ともすれば相手にとって必要さを感じさせない

波長を出してしまいます。

 

私がいなくても、この人は大丈夫という思いにさせる人がいます。

この場合は強い人、何でも出来る人です。

私がいないと、この人は困ると思わせる人がいます。

どこか頼りなかったり、弱かったりします。

恋人と別れる時に

君はぼくがいなくても大丈夫だけど、

彼女はぼくがいないとダメなんだ

そんな台詞をドラマなどで見ますが、

まさしく、「くしなだひめ」がそうです。

 

「スサノヲ」は何でもできるタイプ、強いタイプです。

この強いタイプには、強いタイプで対応すると

お互いぶつかり合って、ダメになります。

「くしなだひめ」はあえて弱い立場を出して

相手の中にある力を引き出し、良い方向(人のため)に

変換させたのです。

 

日本神話(古事記)は男女の営みを物語として

教えてくれます。その知恵は今にも十分に生かせるものです。

(おわり)

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