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命名言霊学協会

神様の名前17 成長ごとに名前を変える「オオクニヌシ」(大国主命)

「オオクニヌシ」(大国主命)

 

成長ごとに名前を変えるオオクニヌシ

(少年から王になるまでの歩み)

 

オオクニヌシ(大国主命)の名前について説明します。

オオクニヌシは名前が5つあると古事記に

記されています。

 

大国主の神。またの名は大穴牟達

(オオナムヂ)の神と言い、

またの名は葦原(アシハラ)の

色許男(シコヲ)と言い、

またの名は八千矛(ヤチホコ)の神と言い、

またの名は宇都志国玉(ウツシクニタマ)の神といい、

合わせて五つの名あり。 古事記 上つ巻

オオクニヌシは複数の名前を持っています。

 

理由は出雲国を最終的に治めたのは

一人の人物ではなく何名かの有力者(豪族)が

治めたという説、

また当時出雲地方の各地で祀られていた

多くの土地神を合わせたという説などがあります。

名前のことだまの神名解釈は下記です。

 

一人の若者が成長していく過程で

その役割に必要な名前をいただいたと

見ていきます。

役割毎に名前を変えていく、

つまり改名したのです。

現在の改名は悪い名前だから

変える意味としても使われますが、

本来の改名は役割を終えて

次の役割を受ける時に

名前を変えることでした。

歌舞伎や落語では上の役割に

上がるときに改名します。

この場合は改名と言わず

襲名(しゆうめい)と表現します。

 

故人の歌舞伎の第十二代市川團十郎の襲名は

下記の通りです。

六代目市川新之助 → 十代目市川海老蔵 →

十二代目市川團十郎

現在の十一代目市川海老蔵は

十三代目市川團十郎を襲名します。

 

また武士の儀式、元服(数え15歳前後)は

幼名(ようみよう)から元服名(大人になる名前)に

改名(襲名)する習慣がありました。

徳川家康

竹千代(幼名) → 元信(元服名)

→ 元康 → 家康

 

源義経

牛若丸(幼名) → 義経(よしつね)(元服名)

本来の改名は以上のように

名前が悪いから変えるのではなく、

役割毎に名前を変えていくことなのです。

 

悪いから変えるという改名は

本来の改名(襲名)の意味が分からなかったために

起こった現象(誤解、勘違い)と言えます。

オオクニヌシは最終的は

大国主、つまり大王になる役割、使命を

持っていたことが読み解けるのです。

(次回、大国主命②につづく…)

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