日本神話に学ぶ令和の知恵①
「日本神話のメッセージ」
「使命に生きる、一緒にやる」
日本神話は記紀と呼ばれる、
古事記、日本書紀を中心に語られています。
2013年の伊勢神宮の遷宮前後あたりから
神社ブームが起きてきました。
パワースポット、御朱印めぐりなど
神社が身近になった人も多いことでしょう。
次の段階は神社に祭られている御祭神などに
興味を持つ人も増えました。
また御祭神について知りたい人も増え
大元である古事記に興味を持つ人もでてきました。
書店では古事記、日本神話に関するものが
あふれています。
そして神話、古事記を学びたいと手をとって
見るのですが、多くの方は次の段階になかなか
進みません。
それは理由が二つあります。
①神様の名前が難しい
②全体像がつかめない(意味がよくわからない)
この二点のために神話の面白い世界に入ることが
できていません。
もともと神話はその国が持っている文化を
日常レベルで継承していくものです。
難しければ意味がないのです。
お母さんが子供に
おばあちゃんが孫に
子孫に伝える知恵が神話です。
分かりやすく、何度もつたえること
これが神話のポイントでしょう。
私も今、日本神話を伝えていますが
多くの方の素朴な感想は
日本神話って難しいもの
私ではわからないもの
そんな風に思う人が多いのです。
神官、専門家や大学教授などが教えていると
どうしても神話は難しいものという印象が
でてきます。
私は日本人が日本神話を知らないこと自体が
おかしい、バランスが取れていないと
思っています。
だから日本神話の全体像と現代の私たちに
どんなことを先祖は伝えたかったのかを
まとめて神話のお話をしています。
日本神話が伝えていることは
大きく分けて二つのことです。
①使命に生きること
②一緒に使命を実現すること
この二点をキーワードにして日本神話を
みていくと面白いくらいに日本神話は一環
していることがわかります。
古来に日本人が子孫に残したかったこと
それを神話というカタチで伝えています。
戦後、学校教育、家庭教育の中で
日本神話を教えなくなって、古来日本人が
大事にしてきた
①使命に生きること
②一緒に使命を実現すること
この二つの思いがすっぽりと抜け落ちてきたことが
わかってきます。
今は使命に生きることではなく
①夢を叶えること
②一人でがんばること
この二つの違った思いが主流になってきています。
継承というカタチがなくなっています。
根無し草が増えているのが今の日本と言えます。
問題点は
①夢をかなえること
②一人でがんばること
この二つの思いは間違いではないことです。
間違いではないけど、不足しているのですね。
だから、多くの人は
①夢をかなえることに力を注ぎ
②一人でがんばっている
そのような生き方をしていますが、
実際には夢を叶えられず、一人でがんばって
疲れた人、そんな人が多くみかられます。
これは夢を叶えること、一人でがんばること
だけでは不十分ということでしょう。
それについての解決策が日本神話にキチンと
残っているのです。
これから数回にわたって日本神話の
令和に使える知恵として書いていきます。
ご参考になさってください。
(日本神話に学ぶ令和の知恵②に続く…)