「おとめ」と「ひめ」の違いとは?〜ひめ結び①
「ひめ結び」は令和になって始めたものですが、
始まりは2016年(平成28年)からです。
構想自体は2005年からありました。
ひめプロジェクトを始めました。
私は2001年からやまとことばを
基本に使命を紐解く「名前のことだま®」を開発して
伝えてきました。
やまとことばの意味を50音のひとつひとつの
意味から、その音を持っている人に使命を
伝えてきました。
名前の漢字の意味で無く、音の持つ意味です。
「ひろし」なら「ひ」の持つことだまの意味
お日様の働き、火の働き、開くはたらきを
使命としてもっていると伝えています。
やまとことばを調べながら
気になることばがありました。
それが二つあります。
神(かみ)
天(あま)
漢字では「神」や「天」を当てる
崇高な存在のことです。
その「かみ」や「あま」が女性を
表す言葉としてもあることがふしぎでした。
かみさん(奥さんのこと)
あまさん(女性の僧侶または海女)
神=女性
天=女性
言葉を見ていくときに、日本とは
女性が重要な位置、働きをもっているのではないかと
推測したのです。
神道の最高神も天照大神(あまてらす)で女神ですし
何かあるのではないかと思い、体系化したいと思っていました。
名前のことだま®で名前を通して使命を伝えながら、
日本語の精神性、文化を深掘りするために
神話の世界にも入っていきました。
奇しくも2013年に伊勢神宮遷宮もあり、
だいたい2010年前後に神社ブーム、
パワースポットブームなども出てきて
多くの人が神社や古事記、神話などに関心を持ち始めました。
神話を学ぶ時に障害が、神さまの名前が長くて
難しいので、それで学びが挫折する話もありましたので
神さまの名前から日本神話を伝えていこうと2011年頃から
神さまの名前で紐解く日本神話と題して、名前のことだまで
神さまの名前を紐解きながら、神話全体を知ってもらう試みを
おこなっていました。
日本神話は男の神さまと女の神さまの物語なのです。
目立つのは男の神さまですが、よくよく見ていると
女の神さまが重要な役割を持っていることが分かってきました。
それで女の神さま、ひめ神に焦点をあてて
ひめレッスンを作りました。
神話に登場するひめ神が日本女性のロールモデル(見本)だと
感じたのです。
世間は女子力アップや魅力的な女性になろうという動きが
ありますが、多くの場合はロールモデルを西洋的なものに
見いだして、日本女性という形では伝えていません。
和洋折衷のような、無国籍のような今の時勢に合わせた
女子力アップを感じています。
今の風潮は端的に言えば、
①キラキラした女性になろう
②愛され女子になろう
この二点に集約されます。
キラキラや愛され女性になることは
とても大事なことです。
でも、これだけでは片手落ち、
バランスが悪いのです。
なぜか?
日本神話に出てくるひめ神は
①キラキラ女子
②愛され女子
ではないからです。
日本女性のロールモデルが愛され女性ではないのです。
やまとことばでは今、多くの女性が求めている
①キラキラ女性
②愛され女性
この女性のことは「おとめ」と呼んでいます。
日本神話のひめ神は「おとめ」でなく「ひめ」だったのです。
「おとめ」が少女なら
「ひめ」は大人の女性なのです。
現代は女性が「おとめ」を目指し、
「ひめ」になっていないことが大問題なのです。
「ひめ」とは「おとめ」と違って
①キラキラさせる女性
②愛する女性
を育む女性が「ひめ」なのです。
子供を大人に
幼稚な男を立派な男に
おとめをひめに
そうする女性が「ひめ」なのです。
残念ながら、今の日本では「ひめ」が圧倒的に
少ないために、世界が幼稚化しているのです。
そこに危惧を感じて「ひめレッスン」を始めました。
「ひめレッスン」は日本神話のひめ神から
大人の女性「ひめ」になろうというプログラムです。
(おわり)