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命名言霊学協会

神様の名前⑦ 「スサノヲ」(須佐之男命)

「スサノヲ」(須佐之男命)

日本神話の中でも有名な神様の

一人です。

三貴子(神話で重要な三人の神様のこと)

①あまてらす(天照大神)

②ツキヨミ(月読命)

③スサノヲ(須佐之男命)

 

三番目に生まれてきた末っ子という

感じです。

 

スサノヲは姉のあまてらすを暴れまわって

困らせたり、八岐大蛇を退治して

英雄になったり、妻、くしなだひめのために

家を作ったり、和歌を詠んだりと

たくさんの顔を持っています。

暴れん坊であるし、英雄でもある

粗暴だったけど和歌を詠める上品な

人物になる、まさに不思議な存在です。

それゆえに魅力のある人物が

スサノヲです。

 

やんちゃだった子供が品のある

素敵な男性になるプロセスを教える

神様といえます。

 

父、イザナギから海を治める使命を

持っていることから、海や水と関係の

深い神様です。

 

神名の「すさのを」

「すさ」=役割

「のを」=性別(男)

「の」は助詞です

 

「すさ」は「荒ぶる」(すさぶる)

「すさまじい」との言葉のことです。

非常に力をもった存在ということです。

海を表しているので、海が荒れたときの

状況が最初の頃のスサノヲなのでしょう。

海は人々に恵みと豊かさも与えます。

すごい力をもった男性

これが「スサノヲ」なのですね。

「スサノヲ」は男性を表しています。

 

この場合の力は「物理的力」です。

物理的力は悪く出れば暴力

よく現れれば正義

この二つに分かれます。

スサノヲは男性が持っている力を

コントロール次第で暴力にも正義にも

なることを教えているのです。

スサノヲの力をコントロールして

正義に変換したのが奥さんになる

「くしなだひめ」なのですね。

スサノヲは男性にどのように接していったら

いいかを2000年前から教えている

モデルケースなのです。

スサノヲの面白のが

父、イザナギからの使命を受け取らなかった

ことなのですね。

 

ほかの「あまてらす」「ツキヨミ」は

素直に使命を受け取ったのに、スサノヲは

使命を受け取らなかった。

この対比が面白いです。

使命を受け取らない場合はどういう

場合かを教えています。

スサノヲが使命を受け取らなかった理由は

母「いざなみ」に会いたいという私心を

優先したからです。

自分のやりたいことが強烈にある場合は

使命は受け取れないことを教えています。

父イザナギはそんなに母親に会いたいなら

ここから出て行けと高天原を追い出し

自分のやりたいことのために動き出しました。

途中、姉の「あまてらす」に母に会いに行く

報告に行きますが、日頃の素行が悪いので

誤解されてしまいます。

これも今に通じる話です。

どうにか自分の意図を理解してもらいますが、

その後は当初の目的(母親に会いに行く)を

忘れてしまい姉の住む高天原に住み着き

乱暴、狼藉を働き嫌われしまうのです。

この話も今に通じます。

男性が最初はこれがやりたいと

いいながら始めるけれども、途中から

目的を忘れてしまい、当初の目的とは

違うことをして、はて自分は何をしたいのかと

思うのに似ているのです。

 

高天原で問題を起こして

地上に降りたスサノヲはそこから

生き方が変わります。

自分のやりたいことに意識を向けていたのを

人が喜ぶことをやることに意識を変えます。

それが「くしなだひめ」との出会いによる

八岐大蛇退治の話です。

困った「くしなだひめ」を可哀想に思い

助けてあげたい気持ちが芽生えたのです。

人のために生きたい気持ちがわき上がって

きたのです。

スサノヲは英雄になり、和歌を詠めるようになり

晩年は若者(オオクニヌシ)を厳しく

導く立場になったのです。

スサノヲが変わった理由は

 

①高天原をでて地上に冒険の旅にでたこと

②女性(ひめ)とであったこと

 

この二つが男性を立派に変えていく

方法なのです。

スサノヲは男性がどのように成長していくかを

教えていくれているのです。

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