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命名言霊学協会

神様の名前⑭ 「スサノヲ」の力を人のために使うように変えたひめ「くしなだひめ」

「くしなだひめ」(櫛名田比売)

「スサノヲ」の力を人のために使うように変えたひめ

今回は「くしなだひめ」です。

「あしなづち」と「てなづち」の娘です。

二人には八人の娘がいましたが

七人は八岐大蛇に食べられて最後に

残ったひめが「くしなだひめ」です。

 

高天原から追放された「スサノヲ」が

年老いた両親と、その娘である

「くしなだひめ」に出会うところから

物語が始まります。

 

毎年、八岐大蛇に食べられる八人の娘の

最後に残った「くしなだひめ」

今年も八岐大蛇が娘を食べに来る時期が

きました。娘の命も風前の灯火で泣き崩れる

三人を哀れに思った「スサノヲ」が

八岐大蛇退治に声をあげます。

 

自分のことしか考えていなかった

「スサノヲ」が「くしなだひめ」と出会うことで

相手のために何かしたいという

愛の気持ちがわいてきたのでした。

 

「くしなだひめ」は相手の持つ

力を引き出し、良い方向に導く力を

もっていたのです。

それを「くし」という言葉で表しました。

くし」は「奇し」

不思議な力、霊力のことです。

「くしなだひめ」は

弱いひめ神ですが

その弱さが、相手の中にある力を

引き出すのです。

 

「スサノヲ」の中にある力は

今までは自分のために使っていました。

それを人のために使える力に

変えたのが「くしなだひめ」です。

 

「くしなだひめ」は弱さ故に

自分でがんばるのではなく、人の

力を借りることを素直にできるのです。

何でも自分でやるのではなく

できなことは人にお願いすること

人にお願いすることで相手が

自分の中にある力が引き出せるのです。

(明日もくしなだひめにつづく)

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