神奈川県相模原市のことだま師 稲葉優子です。
先日、藤の花で知られる栃木県の「あしかがフラワーパーク」に行って来ました。
紫や白、うす紅色の藤の花に限らず 四季折々の季節の花が楽しめ、ツツジも見ごろを迎えていました。
こちらで特に有名なのは「奇跡の大藤」といわれる樹齢160年超の藤の樹です。
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今から30年以上前の1991年。
足利市内の早川農園にあった 棚の広さ約600㎡の大藤を、町の再開発のために移動することになりました。
樹齢130年超のこの藤。
幹の直径1m以上もあることから大変難しいと移植の引き受け手がなかなか現れず、4年間放置されていたそうです。
昔から、幹の直径60㎝以上ある藤は動かす事が出来ないと言われていたとか。
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そんな中、巨樹を動かすことを100本以上手掛けられていた静岡県磐田市出身の
女性樹木医第一号でもある 塚本こなみさんに問い合わせが入ります。
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こなみさんは、出来るかどうかは分からないけれど一度その木に会ってみたいと思い 足利市へ出かけたそうです。
木の前に立ち見つめていると『ああ、この木は動く。 動かせる。』と 感じ、移植を引き受けたそうです。
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移植先の土壌改良や、早川農園の土の運搬に始まり
幹がもろく柔らかい藤の移動は傷つくと腐りやすいことから
考えに考えて人間の治療用ギプスにヒントを得て、
石膏包帯を幹に巻き付けて保護しトレーラーに乗せ移動。
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早川農園と同じ向きに植えることで 同じ方向から陽の光を受けられるようにするなど注意を図り、
移植された1996年の翌年1997年4月「あしかがフラワーパーク」開園。
5月に無事に花を咲かせました。
現在は樹齢160年超、移動前の600㎡を超える1000㎡の見事な大藤棚に成長しています。
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1000㎡とはどれぐらいの広さでしょう??
畳でいうと、600畳の広さだそうです!
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塚本こなみさんは、あしかがフラワーパークの園長を経て
現在 静岡県で開催中の 浜名湖花博 2024 の会場のうちのひとつ、はままつフラワーパークの理事長をされています。
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私の義実家がある愛知県の江南市も
曼陀羅寺という 後醍醐天皇の命で建てられた、中将姫ゆかりといわれる曼荼羅があるお寺があり
隣接する公園の藤の花が有名で こうなん藤まつりが行われます。
藤の花の付きが悪くなった時期があり、塚本こなみさんに再生改良を手掛けて頂きました。
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こなみさん。
ことだま師的に気になるのは、やはりお名前の音の働き。(笑)
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【こ】・・頭に描いた構想やビジョンを形にする。
【な】・・成す。目標達成。鳴る。(遠くまで鳴り響かせる)
【み】・・物事を洗練させる。浄化。育てる。実らせる。
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なるほど~~~!!
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インタビュー記事でおっしゃっていました。
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決めた目標達成のためにたくさん悩むこと!
すると 答えが見つかる!
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【な】の人らしいですね。
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こなみさんご自身がホッとされる“心の樹”は
静岡県浜松市の春埜山 大光寺の
樹齢1300年の 春埜杉(はるのすぎ) だそうです。