ことだまで見る個性の4回目です。
今日も服について書いてみます。
個性は服ではなく、その人の仕事、人間性、人柄で
表すものとお話しました。
ヴァンジャケットの石津謙介さんは
ビジネス服は目立ってはいけない、むしろ目立たないことが大事
服に個性があってはいけないと話しています。
個性は服では無く、仕事で発揮するものという考え方から
でている言葉です。
よく批判される日本の若者が就活シーズンになると
おそろいのリクルートスーツを着ることも、
見方によっては、個性は服では無く、あなたの
仕事、人柄で表しなさいよと言うメッセージかもしれませんね。
制服など同じ、服を着ないといけない場合
または贅沢を禁止された江戸町民がやったことは
裏地に凝るということでした。
これは「粋(いき)」ということである種の個性と言えます。
個性の発揮の方法を考えてみると
次のような形で個性を発揮できることもあります。
同じ服、装いをする。
同じ服を着ているのに個性を出すことです。
代表例としてはアップルのスティーブ・ジョブズです。
彼は黒タートルネックと青いジーンズを好んで着用していました。
ジョブズ=黒タートル&青ジーンズの型を作ったのです。
これも個性の一つです。
ジョブスをみて彼はいつも同じ服を着て個性のないやつだなあと
思う人は誰もいないでしょう。
アニメ『ルパン三世』の次元大介はもその一人です。
作品の中で次の台詞がでてきます。
同じ帽子ばかり持っている次元との会話
ルパン 「たまには違うのを被ったらどうだ?」
次元大介 「ま、ホントのオシャレってのは、こういうもんよ」
真のオシャレは同じ服を着る。装いをする。
ホントのオシャレ(個性)ってのは、こういうのもありです。
ジョブスにしても次元大介にしても
服は個性を表す単なる道具になっていることがポイントですね。