今日は名前の話ではありませんが、
50音基本講座で「い」の説明の時にお話しすることを
書いてみます。
お客様は神さまとは?
日本の接客業に「お客様は神さま」という言葉があります。
お客様を神さまのように大事にする、いかにも日本人らしい習慣です。
この言葉を勘違いして、とらえる方もいます。
お客である自分は神さま、つまり偉い立場と勘違いすることです。
その態度はなんだ!言葉を知らないのか?
無茶な要求をしたり、横暴な振る舞いをしたりします。
「お客様は神さま」はもともとはそんな意味ではありません。
「お客様は神さま」は演歌歌手の三波春夫が言いだした言葉です。
そこには次の思いがありました。
歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、
雑念を払って、心をまっさらにしなければ
完璧な芸をお見せすることはできないのです。
(中略)
また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。
だからお客様は絶対者、神様なのです
引用:「お客様は神様です」について
お客様に対してどのような立ち位置か
お客様をどのように喜ばせるのかという
お客様を迎える立場からの言葉が「お客様は神さま」です。
お客様からお店側や演者に対しての言葉ではないのです。
「お客様は神さま」の言葉はお客様がいう言葉ではないことを
知らないといけません。
「お客様は神さま」は、多くの日本人がその言葉にを共感しました。
三波春夫がこの言葉を語る前から
「お客様は神さま」という考え方があったからです。
お客様を喜ばせる、
そのお客様は神さまである
名前のことだま®の「い」は命を表しています。
命が活性化するところが「家(いえ)」です。
「家」は「訪れの家」にすることで命が活性化する場所になります。
訪れ(おとずれ)は音連れの意味です。
神さまが音を連れて家に来ることが「訪れ」です。
古来より神さまは風の音、雷の音を伴って現れると
思われていたからです。
神さまの到来が訪れだったのです。
その神さまは姿形を見ることができませんでした。
だから神さまは人の姿を借りて訪れたのです。
お客様として神さまが訪れてきたということです。
このような考え方を日本人は古来より持っていました。
外から我が家に訪れてきたお客様を
神さまをもてなすように接してきたのです。
もてなしを受けた神さまは喜びのエネルギーを
その家に置いていかれます。
神さまの喜びの力で家はさらにパワーアップしていくのです。